人を大切にする経営を推進する就業規則策定
経営理念を軸とした、企業と社員双方が幸せになれる就業規則の策定し、就業規則を経営理念浸透の1つの手段として活用する。
- 【期間】
- 6ケ月
- 【対象】
- トップを中心としたプロジェクトメンバー
内容
なぜ「就業規則の見直し」が必要か
就業規則は何のために存在しているのでしょうか。ほとんどの企業では「会社を労務トラブルから守る」ために就業規則を作り、会社から社員に対して一方的に規則を示しているケースが多いのではないでしょうか。
しかし、ダイバーシティー(多様性)や働き方改革が謳われる現代、必要なのは経営理念に貫かれた社員にとって親しみやすい就業規則であり、会社と社員がお互いに幸せになれる就業規則です。
今一度、あり方を見直し、経営理念を具現化するための有効な手段として活用してみませんか。
■就業規則の変遷
- 企業防衛型の就業規則
- 【内容】
- 労働者が就業するにあたって順守すべき規則、つまり服務規律を中心とするもの
- 【意味合い・特徴】
- 会社から社員に対して一方的に示されるルール
- 現代型の就業規則
- 【内容】
- 社員と会社の個別合意(労働契約)によって定められるべき労働条件を規定したもの
- 【意味合い・特徴】
- →社員が会社に対して守るべき規則だけでなく、会社が社員に対して守るべき規則という双方的な意味合い。
- →会社と社員間において個別に決められるべき内容が、全社員に一律に適用される就業規則として存在
- 人を大切にする就業規則
- 【内容】
- 社員と会社の個別合意(労働契約)によって定められるべき労働条件を規定したもの
- 【意味合い・特徴】
- →働き方と人財の多様化、働きがいを重視する社員などに、柔軟に対応可能な就業規則。
- →既成概念にとらわれないオリジナリティあふれる就業規則
■これからの就業規則とは
これから求められる就業規則は、次の3つの要件がみたされたものであると考えます。
1
経営理念を具体化している
2
社員にとって分かりやすく親しみやすい
3
法的に求められる記載事項(絶対的記載事項)を満たしている
絶対的記載事項+経営理念に基づく各種規定を追加することで、貴社のオリジナリティあふれる、
人を大切にする就業規則へと改訂できます。
人を大切にする経営における就業規則 例
(1)経営理念の明確化
★厚労省の就業規則モデルの第1条
「第1条 この就業規則(以下「規則」という。)は、労働基準法(以下 「労基法」という。)第89条に
基づき、〇×株式会社の労働者の就業に関する事項を定めるものである。
★人を大切にする会社の就業規則
第1条
1 当社の経営理念は、・・・・・・・・・・・です。
2 経営者は、前項の経営理念に基づき円滑に企業を運営し、社員は、前項の経営理念に基づき職務を全うします。
3 本就業規則の各条項は、第1項の経営理念に基づき解釈されます。
(2)経営理念に基づく各種設定
★経営理念浸透のための就業規則規定
第〇条(採用)
1 会社は、就職を希望する応募者の採否を決定するに当たっては、次の事項を遵守します。
(1) 応募者の能力、学歴のみならず、当社の経営理念への理解度及び共感度を踏まえた当社への就職意向の程度を
十分に考慮します。
(2) 前号の判断を行うため、応募者に対しては、会社の経営理念及び経営理念に基づく制度・運用等を十分に説明し、
職場体験その他の方法で、できる限り会社について理解する機会を確保します。
(3) 会社は、社長及び人事責任者の判断のみで採否を決定せず、応募者が採用後に共に働くことが想定される会社社員を
面接その他の方法で採用手続に関与させ、当該社員の意見を十分に考慮します。
人就業規則改定のステップ
特徴
1
経営理念と就業規則を一貫させるためのコンサルテーション
就業規則だけでなく、経営理念の策定等も行う当社だからこそ、経営理念と就業規則がダブルスタンダードにならないよう、コンサルテーションします。
2
「人を大切にする就業規則」を推進する法律事務所、弁護士との協力
「人を大切にする就業規則」を推進している青葉総合法律事務所や、人を大切にする経営を支援する弁護士ネットワークとパートナーシップを組むことにより、法律上必要な事項なども漏れなく策定、法律面でのサポートします。
3
豊富な「いい会社」の事例を提供
一般的には「人を大切にする就業規則」を策定している企業は現時点では少ないですが、「いい会社」に目を向けてみると、無意識のうちに当社の提案する「人を大切にする就業規則」が作成されていることがあります。時代を先取りする新たな就業規則だからこそ、「いい会社」の事例を基に、アイディアを提供します。
期待効果
1.経営理念の共有化が促進される
人を大切にする経営を実践する多くの会社では、経営計画書(方針書)が活用されていますが、それを就業規則に
反映させている企業は多くありません。
経営計画書(方針書)に書いてあることが、実際の就業規則として明文化され、社員が働く上での約束として明記
されることで、経営理念の浸透につながります。
2.採用希望者が増える
女性の社会進出による子育て支援や、高齢化に伴う介護他、様々な生活背景を持つ人が増えています。
こうした生活背景を踏まえた就業規則により、採用希望者の増加につながります。
3.社員の定着率が良くなる
採用希望者が増えると同様に、社員の生活背景を踏まえたものになっていることから、定着率の向上につながります。
4.社員のロイヤリティーが向上する
人を大切にする経営姿勢が伝わり、社員の経営者に対する信頼が高くなり、会社へのロイヤリティーが向上します。
どのような困りごとを持ったお客様にお勧めか
経営理念の浸透を図りたいが、行動レベルに明文化されていない会社
現行の会社を守るための就業規則に、何となく違和感を感じている方
人を大切にする経営を、更に推進したい方