「知」「徳」「志」の経営人財育成
景気を超越して、どんな時代でも、ぶれない信念を持ち、
企業を永続させることができる経営を実践できる経営者を育成します。
【期間】:半年~1年間
【対象】:次期経営人財
内容
経営者に必要な能力は、「知」だけではなく、「徳」「志」
MBA教育は、「知」の教育が中心です。しかし、「徳」「志」がない経営者についていきたいと思うでしょうか?
時代を超えて組織の求心力を持つ経営者は、必ずといっていいほど、「徳」と「志」を持った経営者なのです。
次世代を担う経営人財の育成は3つの観点が重要です。
少し前、MBAがブームになりました。
しかし、2011年をピークに受講生は減り続けています。
本講座は、経営者にとって必要な「知」と「徳」と「志」をバランスよく、啓発するようにデザインされています。そのため、「徳」があり「志」が高い、実際の経営者との接点も持つ機会を大切にしています。
1
百聞は一見にしかず~いくら人から聞いても、自分で見なければ本当のことはわかりません。
聞いたことを話す人は、物知りですが、それだけでは、うんちく止まりになります。
2
百見は一考にしかず~いくらたくさん見ても、自分なりに咀嚼して考えなければ身になりません。
見たことを話す人は、自分の言葉で語ることができません。
3
百考は一行にしかず~どんなに考えても「行動」を起こさなければ本当のことがわかりません。
考えたことを話す人は、自分の言葉で話せても、裏打ちがありません。
4
百行は一果にしかず~どんなに行動をしても、成果を残すまでやらないと成長しません。
行動したことを話す人は、経験談としては面白いですが、相手を動かすことまでは至りません。
成果を残した人は、語らずとも、周りが認め影響力を持つことになります。
「聞くだけでなく見ること、見るだけでなく考えること、考えるだけでなく実践すること、実践を継続して結果を出すこと」が重要です。
●百聞=講義を聞いたり、本を読む。(インプット教育)
●百見=現場を見に行ったり、優良企業の視察する。(インプット教育)
●百考=自分なら自社ならどうしたらいいのか?を徹底的に考える。(アウトプット教育)
●百行=実際にアクションを起こしてみて、試行錯誤する。(アウトプット教育~経験学習)
そして、最終的に成果に繋げる。
カリキュラム例
第1回 | オリエンテーション 日本でいちばん大切にしたい会社をつくる |
第2回 | 経営理念の再確認と共有化 |
第3回 | 自社の固有の役割の明確化とビジョン設定 |
第4回 | 非価格を前提とした経営戦略 |
第5回 | 社会的責任と社会貢献 |
第6回 | 組織の仕組みの再構築① 人財育成体系の構築 |
第7回 | 組織の仕組みの再構築② 人事管理制度の構築 |
第8回 | 学習する組織への変革~組織文化の変革 |
第9回 | 社員のモチベーション向上と健康維持向上 |
第10回 | 自社の変革計画策定 |
第11回 | 方針の明文化 |
第12回 | 学びの整理と共有化 |
※各テーマで実務経営者及び研究者のゲストスピーカーによるインプット
※研修期間中 座学講座とは別に現場研究の実施
「いい会社」への視察訪問 四半期に一度 2社訪問×4日=8社の視察研究を実施
特長
1
実績を上げ続けている企業とその経営者に触れる
「いい会社」に訪問すれば、その空気が違うことを実感します。
そして、「いい会社」の経営者に会えば、様々な苦難を乗り越えて得た経営の神髄が分かります。
研修期間中、できるだけ多くの「いい会社」への訪問と、経営者との接触の機会をつくります。
2
企業経営の原理・原則を追求する
企業経営には原理・原則があります。最も重要な原理・原則は、「企業は公器」であり、企業に関わる永遠の幸せを追求する活動であることです。売上利益を上げることは、関わることを幸せにするための手段の一つでしかありません。
あるいは、関わる人が幸せになった結果です。
売上利益を目的化する間違った考え方は、長くは続きません。
一方「正しい経営は滅びない。欺瞞に満ちた経営は、やがて滅びる。」という原理原則が根付いた企業経営は、必ず繁栄をもたらします。
本講座では、企業経営の目的は何か?を絶えず追求していきます。
3
インプットだけでなくアウトプットを大切にする
インプットは、アウトプットをするためにあります。MBA教育は、インプット中心です。良質インプットは、非常に重要です。
しかし、アウトプットしなければ、本当の経営能力は、身に付きません。
本講座では、徹底的にアウトプットに拘っていきます。
期待効果
1.経営者として、本当に大切なことは何か?が理解できる。
経営者として本当に大切なことは、業績を上げることでも、競争相手を打ち負かすことでもありません。社員の命と生活を守り、雇用創出、納税責任を果たす、社会に役立つ価値ある商品サービス提供していくことです。売上利益を優先して、経営者として本当に大切にしなければならないことを問い直します。
2.数多くの実際の成功事例を学ぶことで、既存の固定概念にとらわれないようになる。
最も説得力があるのは、実際の成功事例です。成功の背景には必ず複数の理由があります。
また、今まで信じられていた経営理論が必ずしも正しいとは限りません。
さらに、一時期機能した考え方を時代の変化や組織の状況により、変えていくことが重要です。
3.実学と理論を融合することで、自分自身のマイセオリーが確立できる。
「経営学とは、学ぶのではなく、自分なりの理論をつくる学問であり、ケースメソッドや、経営理論はそのための材料に過ぎない」(嶋口充輝 慶応大学名誉教授)
「経営学は知ることができる。しかし、生きた経営は、教えるに教えられない、習うに習えない、自得するものだ」(松下幸之助)
100社あったら100社の経営があります。いい会社のベンチマークを行うことは重要ですが、自社に合うとは限りません。また全ての理論は、ミニセオリーであり、この理論を行えばすべてが解決するとは限りません。
まさに、実学と理論を融合し、自分自身のマイセオリーを確立することが最も重要です。
4.経営人財として自己理解は促進され、意識変革、行動変容に繋がる。
「人は、変えられない。人は変わることができる。」
人がいくら、変われといっても本人が納得しなければ変わることはありません。では、どうした時に変わるかといえば、気づきが促進された時です。
本講座では、経営人財候補者に、気づきを促進するために、絶えず内省の時間を意識的に設けることで、意識変革、行動変容に繋げます。