中堅社員の意識改革と能力開発
中堅層に必要なリーダーシップとは何でしょう。その解が従来のリーダーシップだけではなく、5SHIPにあります。中堅に必要な5つのシップをよく理解し、習得していただきます。
【期間】2日
【対象】中堅社員
※上記、期間・対象は展開例 実態に応じてプログラムをデザイン
内容
好業績をあげているチームは、自発的にリーダーシップを発揮できる中堅層が揃っているともいえます。
従来の研修では、上司がどのようにリーダーシップを発揮するかという管理者教育が中心でした。
ところが現実では、上司の仕事は予測不能な細切れ業務や突発的緊急課題の対応に追われたりしています。
こうした中で、現場第一線を支える中堅層がどれくらい自分の頭で考え、問題発見・問題解決し、達成に向けて周囲を巻き込んでいくかが問われます。
好業績をあげているチームは、自発的でリーダーシップを発揮できる中堅層が揃っているともいえます。
では中堅層に必要なリーダーシップとは何でしょう。その解が従来のリーダーシップだけではなく、5SHIPにあります。
中堅に必要な5つのシップをよく理解し、習得していただきます。
プログラム展開例
オリエンテーション
内容:(1)中堅社員を取り巻く環境変化
(2)リーダー・フォロワー
ケース討議
内容:
「5SHIPが機能していないケースの問題解決」
1日目午後 ◆講義
(1)中堅に求められる問題意識
(2)仕事の本質、仕事力
(3)仕事の依存性・複雑性・葛藤
講義と実習
内容:「フォロワーの4つのスタイルの体験」
・中堅に求められるフォロワーシップ
講義と実習
内容:「5SHIP」
2日目午前 ◆講義と実習
(1)中堅に求められるリーダーシップ
(2)フォロワーとしての発信力を磨く(アサーティブコミュニケーション)
実習
内容:フォロワーとしての自己認識力・内省力を磨く
講義
内容:(3)メンバーシップ
(4)パートナーシップ
(5)スチュワードシップ
実習
内容:「相互フィードバック」と「職場実践計画」
まとめ
特長
1.会社での仕事経験のタイミングに合わせた能力開発
仕事を遂行していく上で、他者に依存しなければならない程度を依存性と言います。
入社間もないときは、上に対する依存度が高い時期です。
その後、自分で仕事が遂行できるようになると、上に対する依存度は低くなります。
しかし、ある段階を過ぎると逆に後輩・関係部署に対して、依存しなければならない状況になります。
一般的に年次に比例してタスクの複雑性は増しています。
一定の段階までは、複雑化した仕事を論理的に判断して対処できますが、さらに複雑性が増すと論理的思考だけでは、解決できない状況になります。
この際、求められることは、柔軟性・感受性・曖昧さに対する許容度合いを高めることです。
葛藤は上下、内外の板挟み、制度上・構造上の矛盾、人間関係などが原因で起こります。
従って、全て上司、先輩の指示で動いている時には葛藤は起こりにくいと言えます。
葛藤(矛盾)が発生するのは、後輩ができた時や関連部署など他との関係が発生するといったような関わりが広くなると葛藤は大きくなり、課題の困難性とも比例していきます。
前述のア.の図における、新人として組織の中に入ってから、(1)仕事の依存性 (2)仕事の複雑性 (3)葛藤ということに仕事上で直面するタイミングでの能力開発を行うことが非常に有効です。
2.中堅社員のポジションに合った考え方とスキルの開発
5SHIPの一つであるフォローワーシップを発揮するには、右図のように批判力と貢献力により、協働者としての役割を果たす必要があります。
そのためには、アサーション(言いにくいことを上手く伝える)的な関わり方が重要になります。アサーションに限らず、本講座では、実際に必要となるスキルの開発を、体験的に進めていきます。
3.自分自身の5SHIP発揮度合いの自己理解
実習、ケース討議等、グループ活動します。このグループ活動においても、メンバーシップ、リーダーシップ、フォロワーシップを発揮することが求められます。5SHIP自己診断、グループ活動診断、他メンバーからのフィードバック等、自己理解を促進します。
期待効果
1.自分自身の行動が職場や周囲に及ぼす影響をしっかり認識できます。
自分自身の企業におけるポジショニング、期待役割が明確になります。そのため、自分自身が周囲に対して、どのように働きかけたらいいかの認識が高まります。
2.共感的理解が高まり、他者をサポートしていく力が磨かれます。
リーダーシップに焦点が当てられますが、チーム、集団において生産性を高めていくためには、フォロワーシップが重要になります。
さらに、他の部門や外部との連動においてパートナーシップも大切です。
このように、中堅社員と関わる上司、部下、他部門の方、お客様、取引先と協働して成果を上げていくことを考える過程において、他者への共感的理解が深まり、他者に対してサポートしていく力が磨かれます。
3.他責から当事者意識への転換が容易になります。
共感的な理解をできるようになると、今まで、他責としていたケースにおいても、自分自身として何ができるのかといった当事者意識を高めることにつながります。
4.具体的な職場実践計画を作成することで行動変容につながります。
理論や概念だけでは、組織の中で役割を発揮することはできません。職場実践計画を泥臭く策定し、実践する過程の中で、中堅社員自身の意識改革・行動変容につながります。